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東京から四国に移住した5人家族の奮闘物語【噂の!東京マガジン「噂のあの人」】

今回の「噂のあの人」は、四国のほぼ真ん中にある高知県大川村に移住した東京出身の5人家族です。
大川村は豊かな自然に囲まれた山村ですが、人口は離島を除くと日本で2番目に少ない約360人という過疎の村です。
そこで3人の子供を育てながら移住にチャレンジしている若い夫婦の姿を追っていくと、田舎暮らしの厳しい現実と成功させるためのヒントが見えてきました。


移住して1年の夫婦

大川村に夫婦が移住して1年ほど経っています。
34歳の夫は、空き家に移住者が住めるようにする改修工事を村から依頼され行っています。
さらにリフォームの過程を動画配信することで収入を得るユーチューバーでもあります。
現在は自分たち家族が住む予定の空き家を改修中でした。
34歳の妻は、国から自治体に対し補助金が出る「地域おこし協力隊」の隊員で、村から定期報酬をもらい移住者に貸してくれる空き家探しなどの仕事をしていました。
5人家族は今、村営住宅で暮らしていますが、妻が協力隊員なので家賃ゼロ。
夫婦は妻が安定した収入を得られる協力隊の任期、3年の間に、この村で暮らしていくための基盤をなんとか作ろうとしています。

「地域おこし協力隊」とは?

平成21年度に国が始めた制度「地域おこし協力隊」は、都市から過疎地域に移住し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこし支援や農林水産業への従事など、地域協力活動を行いながら定住・定着を図る取り組みで、任期は概ね1年から3年です。

一度移住に失敗

実は、この家族は一度移住に失敗しています。
初めての移住先は、すぐ隣りの愛媛県新居浜市。
その時は夫が地域おこし協力隊の隊員として農業に従事しましたが、ユーチューブでの動画配信もしていたところ、地域の一部の人たちに理解されず、精神的にも肉体的にも参ってしまい、引っ越すことになったのです。
夫は「3年の任期が終わった後のことを考え動画配信をしたが、今思えば説明不足だった」と反省しています。

大川村を勧めたのは新居浜市の人たち

一度失敗した田舎暮らしに再チャレンジすることにした理由の一つには、新居浜市の人たちが背中を押してくれたからということがあるといいます。
夫の仕事ぶりに文句をつける人たちがいた一方、夫婦を応援してくれた人たちもいたのです。
その人たちが大川村の人たちにうまくいかなかった理由などを根回ししてくれたおかげで、今回はすんなり移住することができたといいます。
夫婦は失敗から学んだ「コミュニケーションが何より大切」ということを再チャレンジでは活かしたいと言っていました。

頼りになる先輩、移住者初の村会議員

夫婦には頼りになる先輩がいます。
その人は10年前に移住し地元の女性と結婚、今は移住者出身として初の村会議員に選ばれ、移住者と地元の橋渡し役になっています。

村の人たちは移住者に好意的

移住者を村の人たちはどう思っているのか?
村長を取材したところ、複雑な心境がうかがえました。
村長は「移住者には家探しも仕事探しも自分でやって欲しい、村民は皆自分で仕事も家もなんとかしているのだからバランスがとれない」と話し、移住者に自立を求めています。
そして、自立してもらうためにも若い世代でなければできないユーチューブでの情報発信などには協力していきたいと言っていました。
そんな村長の姿勢もあってか、村の人たちは移住者に対し概ね好意的です。夫婦は、移住を考えている人たちのためにも、自分たちのありのままの姿を情報発信していくといいます。
失敗した前回より移住する環境が整っている大川村に5人家族は定住することができるのか?
今後にも注目したいと思います。

文:BS-TBS「噂の!東京マガジン」取材チーム
放送:2023年12月3日(日)午後1:00~1:54

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毎週日曜ひる1:00~1:54 放送中

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