おはようございます。こんにちは。こんばんは。おやすみなさい。
ドラマ「怪談新耳袋 暗黒」アシスタントプロデューサーの鈴木駿です。
このひと夏を怪談新耳袋とともにお過ごしになる皆様とお会いするために…スタートしました暗黒noteの第3弾でございます。

これまでの記事はこちらからお読みいただけます。

それでは、第3弾、よろしくお願いいたします！

第3話「乗客」はタクシーの怪談です

まずは撮影現場の写真を1枚。

タクシーシーンを撮影中の現場です。
日中は夜のシーンを再現するため、倉庫の中で撮影が行われました！
思い返せば、この日がいちばん機材トラブルが多かったです……
ピンマイクを何度も付け替えたり……
スモークの機械が本番直前に壊れ、東京まで取りに帰ったり……
それはそれは大変でした。
どうしてなんでしょう……

「乗客」に連れてこられた場所で、待っていた真実とは──

「怪談新耳袋」10年ぶりの新作の3本目「乗客」は、タクシー運転手の由良翔平〔染谷俊之〕が、夜の道でひとりの若い女性客〔下尾みう（AKB48）〕を乗せることから始まるお話です。

どこか様子のおかしい不気味な女性客に不信を抱きながらも、運転手の由良は、彼女の指示通り、目的地である”中槻町”まで向かうことにします。

目的地まではなかなかの距離があったからか、それとも、どこか自分と通じるものを感じ取っていたからでしょうか？
由良は彼女に自分がタクシー運転手になった経緯を包み隠さず語っていきますが……
話もうまく噛み合わないまま……、最終的には、仕方なく運転に集中することを選択します。

車中、由良のこんなセリフがあります。

かなり追い込まれている状況であることがわかります。
その後の、由良のなんともいえない悲しい表情が非常に良いです……。

そして”中槻町”に入ると、女性客から、車も入れなさそうな山道に入って欲しいとお願いをされます。

そこで、由良は前に見たニュースを思い起こすわけです……
この近くの山で、何年か前に若者の集団自殺があったことを……
もしや…ここまで連れてきた女性は自殺志願者なのではないか……

すると彼女は、
「運転手さん、ここで……」
と、目的地への到着を知らせますが、
ラスト、あんなことになるとは……

若い女性客が由良のタクシーに乗車したのは偶然だったのでしょうか？
直前で信号につかまっていたら……？
一本奥の通りを走っていたら……？
由良の”最期の乗客”は彼女ではなかったのかもしれません……

皆さんそれぞれの解釈が、この話をより一層、面白くしていってくださると思います。
色々な憶測を纏って、世の中に静かにゆっくりと根を張っていくことを強く願います……。

ここで……
メイキングが届いておりますので、是非ご覧くださいませ！

また、来週もどうかご無事でお会いしましょう…

書いた人：鈴木駿（BS-TBS コンテンツ編成局 編成制作センター 編成部）

BS-TBS　木曜ドラマ23「怪談新耳袋 暗黒」
毎週木曜よる11:00～11:30

TVer 最新話 無料配信中
＜第3話は2023年8月18日(金)正午まで＞

U-NEXT
Amazon Prime Video
Hulu
Lemino
オソレゾーン
で全話配信中

#3 「乗客」
原作：「新耳袋 現代百物語」木原浩勝・中山市朗（角川文庫）
監督：鈴木浩介
脚本：加藤淳也
出演：染谷俊之、下尾みう（AKB48）

「怪談新耳袋」の過去作【最恐セレクション】も TVerで！
第43話「正座する影」出演：今井春奈
第76話「隣の女」出演：藤沢大吾
第35話「ニシオカケンゴ」出演：奥貫薫

次回 8月17日(木)は #4「カズオ」です！

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