ラブホラーサスペンス。
女同士の「執着心」「嫉妬心」「支配欲」。
身の毛もよだつスリリングな展開にハラハラ衝撃がとまらない。

ドラマ「サワコ～それは、果てなき復讐」プロデューサーの有我です。

これは、1年近く前、このドラマの企画書１ページ目に書いたことの一部です。これから台本をつくり上げていくという中、方向性を表現するならこんなことかなと思っていました。

が、最終回の放送を終え、Twitterなどで視聴者の皆さまの感想を拝見したとき、もはや、このような表現の域を突き抜け、「ヤバい」作品になったのだなと、強く感じました。

「silent」の大ヒットは、テレビ局で働く人間として純粋にうれしく思います。

今年の秋ドラマで話題をさらったのは、間違いなく「silent」でしょう。この作品を観ていなくても、タイトルを一度は耳にした方は多いのではないでしょうか。noteにも、「silent」に関するたくさんの記事が見受けられますね。

巷では、テレビ番組は観られなくなっているという声は耳にするものの、テレビ局が発信するたった一つのドラマが、こんなにも多くの方に共感され、愛されていることは、放送業界で働く者の一人として、純粋にうれしい気持ちになりました。

復讐劇という枠も超えている。
「サワコ」って、相当ぶっ飛んだドラマです。

さて、そんな「silent」と毛色は全く異なりますが、時を同じくして、BS-TBSで放送していたのが、女同士の復讐ドラマ「サワコ」です。

原作は、マンガボックスなどの電子コミックで好評配信中の『サワコ』。
ドラマは全10話ですが、前半は原作のストーリーを活かしている一方、後半はドラマオリジナルのストーリーです。

こちらは、第1話の30秒予告映像。

ストーリーの中心人物は、趣里さん演じる「サワコ」と、深川麻衣さん演じる「マチカ」。
恋人を奪われたサワコと、その恋人を奪ったマチカが壮絶な復讐劇を繰り広げ、これまでの復讐ドラマにはなかったような、何かをぶち破り、何かを突き抜け、相当ぶっ飛んだドラマです……。

30秒の予告映像だけでは、まだ分からないという方、こちらは、第1話の5分ダイジェスト映像です。

趣里さんの「目」を見ているだけで、そこにはサワコの喜怒哀楽があるのです。

この作品の見どころの一つは、なんといっても主人公・サワコを演じる趣里さんのお芝居です。

サワコというキャラクターは、一見物静かで、飾り気のない女性ですが、ストーリーが進むにつれて、第2変身、第3変身…かと思うような、驚きの一面を次々と出してくるのです。
もはや、最終的には “スーパーサワコ” の完成です。

そんなカメレオンのようなサワコを、趣里さんが一つ一つ丁寧に、大胆に、力強く、演じてくださいました。とても一人の俳優が演じているとは思えないぐらいです。

初めて趣里さんとお会いした際の印象は、とても華奢な方だなと感じて、これまで趣里さんがご出演されたドラマや映画を観て抱いていたそれとは全く違うものでした。

しかし、そんなことを気にするまでもなく、「サワコ」も同様、画面越しに見た趣里さんは、存在感や迫力が何倍にも膨れ上がっていました。
それは、ドラマでよかったと思うほどで、こんな人がそのまま現実の世界に飛び出して来たら、本当に怖いなと……。

また、この作品の台本には、とにかく「・・・」が多いのです。
言葉に出すセリフはなく、表情で語り、表情で醸し出す場面なのですが、それがもう圧巻。
趣里さんの「目」を見ているだけで、そこには喜怒哀楽があるのです。

そんな趣里さんを見ていると、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインに選ばれたことは、祝福やよろこびと共に、当然のことと思ってしまったぐらいです。

「サワコ」は全話配信中。
一人でも多くの方に愛される作品になりますように。

さて、お伝えしたいことはまだたくさんありますが、これから観ていただく方がたくさんいることを期待してご案内です。

現在、サワコはこちらのプラットフォームで全話配信しています。
Paravi
Amazon Prime Video
Hulu
UｰNEXT
ひかりTV
music.jp
Video Market
1話 約45分 全10話

年末年始がお休みでお時間のある方は、この機会にイッキ見がおすすめです。
お仕事の方は、今度のお休みのときに、ぜひご覧ください。
受験生の方は…合格してからのお楽しみとしましょう！

最後に、この場を借りて関係者の皆さまに御礼申し上げます。
 
全員の想いが結集して、最高の作品がつくり上げられました。
一人でも多くの方に愛される作品になりますように。
  
書いた人：有我健（BS-TBS「サワコ～それは、果てなき復讐」プロデューサー

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▽原作コミックと読み比べるのもおもしろいのでぜひ！