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あらかわ遊園 100年愛されるワケ【噂の!東京マガジン「街ネタ!」】

4月にリニューアルオープンした時は大行列ができるほどの盛況ぶり。
また8月一杯まで、事前予約が必要というほど今大人気という、荒川区のあらかわ遊園。
世の中、豪華で大きな遊園地は他にたくさんあるのに、なぜ100年経った今も人気なのか。
園に通いつめて、探りました。

東京ドーム3分の2個分 乗り物は6つだけ ジェットコースターは日本一の遅さ

住宅街に囲まれ、東京ドームの3分の2ほどと遊園地にしてはこぢんまり。
乗り物は、観覧車、メリーゴーランド、豆汽車、ウォーターシューティングライド、スカイサイクル、ファミリーコースターと6つだけ。
観覧車は40m程度、ファミリーコースターは平均時速14キロと、日本一の遅さ。
40億かけてリニューアルしたため、キレイにはなっているものの、豪華さや派手さなはない。

シニア同士で夢中のお客さん 60年以上通い続けている常連も

しかし園内には家族連れの他、他の大きな遊園地ではなかなか見られない、シニア同士で楽しむお客さんの姿も。
話を聞くと、みなさんこの「ゆるさ」が心地よく、また「せまさ」が安心となっているそう。(子供が迷子にならない。)
そして園内をめぐる中で出会ったのが、昭和30年代から60年以上あらかわ遊園に通い続けているという森下さん。
おすすめは、カピバラなど10種類以上の動物を間近で見られる豆汽車。
また森下さんによると、無料施設が多いのもあらかわ遊園の魅力。
「ふれあいハウス」では鉄道模型のジオラマを走らせるスペースなどもあります。

実は園内に区の出張所も…子育て支援で始まった23区唯一の「区営遊園地」

100年続いている遊園地、運営しているのは実は荒川区。
園内には、「荒川区子ども家庭部荒川遊園課」の出張所があり、区の職員の方が働いています。
元々は都電の前身・王子電気軌道がつくった民間の娯楽施設。
そこが戦後経営難になったため、昭和25年、荒川区が施設を引継ぎ、子どもの健全な育成のため、遊園地に改装。現在も「子育て支援施設」に位置付けられています。
配属5年目の藤井係長は、園内の掃除や遊具の管理・点検、見回りやお客さんの誘導など。
遊んでいるように見えて、子どもの安全を守る、大切な仕事です。

40億円でリニューアル後も 小学生入園料200円

人気の理由は「ゆるさ」に加え、やはり「安さ」。
老朽化のため40億円の投入してリニューアルした後も、入園料はおとな800円、小学生200円。またのりもの乗り放題がついたフリーパスもおとな1800円、小学生700円、65歳以上と中学生1400円の安さ。
そのためか、8月一杯まで全ての日で事前予約が必要とのこと。 

遭遇!日本一のあらかわ遊園好き伊東さん 初デートも家も店も定休日も

あらかわ遊園の目の前、リニューアルに合わせオープンしたアンドバーガー。
実はこちらの伊東千晶さんは、2歳の頃からあらかわ遊園に通い、独特の「ゆるさ」に魅了され続け、8年前には園の入口近くに家まで購入した、おそらく日本一のあらかわ遊園好き。
ついにはリニューアルに合わせ、料理人のご主人とハンバーガーハウスをオープン。
現在も家族であらかわ遊園に通うため、店の定休日を園の休園日である火曜ではなく、あえて月曜日にしているそうです。
 なんでも過剰にあふれている現代。
伊東さんや園内のお客さんが語っていた通り、安さや懐かしさを含めた絶妙な「ゆるさ」が、「百年人気」の秘密ではないでしょうか。

文:BS-TBS「噂の!東京マガジン」取材チーム
放送日:2022年7月17日(日)午後1:00~1:54

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