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増えたハトのエサやりで被害拡大【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

今回の噂の現場は、神奈川県川崎市にお住まいの方から番組へいただいたメールをきっかけに取材を始めました。
そのメールには「近所の公園でハトにエサをやる人が増えていて困っています。遊具は糞だらけで子供が遊べません。公園周辺の歩道も糞だらけです」と書かれていました。
そして、スタッフが改めてハトの被害について調べてみると今、全国で広がっていることが分かってきたのです。

川崎市の児童公園での被害

エサやりが行われているという公園へ行ってみると無数のハトが目に飛び込んで来ました。
遊具の上も水飲み場も近くの電線もハトだらけ、まさにハトに占領された公園という感じで遊んでいる子供は一人もいませんでした。
一人だけいた近所の女性は「以前は子供が大勢遊んでいたが、今は誰も来ない」と話し、公園の近くにいたママさんも「他の公園へ行くようになった。ブランコも糞だらけで乗れない」と言っていました。
ハトが増えた原因は人によるエサやりということで、公園を管理している川崎市は注意する看板を立てていますが、エサやりは続いているといいます。

エサやりをしているのは高齢者

平日であればほぼ毎日、正午ごろにエサをやる人が現れるというので翌日、公園でスタッフが待っていると二人の高齢な男性が現れハトにエサをやり始めたのです。
ハトもかなり慣れているようで、男性たちの体にとまりエサを要求していました。
一体どういうつもりなのか?スタッフが話を聞くと、「エサやりがダメなことは分かっているがハトがかわいそうだから10年ほど前からエサをやっている。市役所の職員に何度も注意されたがハトが死んでしまうのでエサをやっている。糞だけでそんなに人に被害を与えているとは思わない」と話し、謝罪の言葉は一言もありませんでした。

隣の大田区でも高齢者がエサやり

去年、隣り町の東京都大田区でもエサやりが問題になっていました。
JR大森駅の商店街で高齢の男性がハトにエサをやっていたのです。
買い物客や商店が糞の被害で困り、商店会長が大田区に被害を訴えたところ、区は独自のエサやり禁止条例を制定。
違反者には5000円の過料を科すことにしたのです。
その結果、大森駅周辺でエサやりは行われなくなりましたが、ハトはどこかへ移動したはずなので、根本的な解決策にはなっていないようです。

エサやり、年代による感覚の違い

エサやりをしているのは高齢者が多いようですが、そこに感覚の違いあるといいます。
かつてハトは平和の象徴と言われ、数多くの神社仏閣でハトのエサが売られていました。
つまりそれを知っている高齢者にとっては、ハトへのエサやりはある意味自然な行為なのです。
しかし、近年は神社仏閣でもエサやりは禁止で、若い世代にとってエサやりは不自然でやってはいけない行為なのです。

川崎市の対応

鳥獣保護の観点から保護される対象であるハト。
エサやりを禁じる法律がなく、行政が強い対策へ二の足を踏むことも多い中、川崎市は「今後の対応を検討し直接指導していく」といいます。
しかし住民はもっと強固で効果のある対策を望んでいます。

近代的な街がハトの棲み処に

東京都へのハトの苦情は、平成29年度約250件だったのが、令和3年度に約700件と約3倍に増えています。
背景にはコロナ禍で自宅時間が増え被害に気付くようになったことと近代的な町並みがあるといいます。
ハト専門の対策業者によれば、流行りの太陽光パネルの裏側がハトにとっては安全な巣作りの場所になり、さらにマンションの上層階のベランダも格好の棲み処になっているといいます。
ハト研究の専門家は「野生のハトは外敵から卵やヒナを守るために断崖絶壁に巣を作る。ということで同じような条件が揃うマンションなどはハトにとって最適な場所」と話します。

早めの対策が大切

帰巣本能が強いハトは一度巣を作ってしまうと追い払っても何度も戻ってきます。
そこで早めの対策がなにより大切だといいます。

噂の現場では、ハト対策業者に教えていただいた被害レベルごとの対策を紹介しました。

レベル①は「休憩」
ハトが羽を休めるために短い時間滞在している程度。
この段階では、まだ追い払うことが可能なのでベランダに頻繁に出るなど人の存在をアピールすることが大切です。

レベル②は「待機」
仲間を待つ場所としての利用なので滞在時間も長くなり糞の被害も大きくなります。
対策としてはハトが安全な場所として認識しているので剣山や忌避剤などで危険な場所と認識させて追い払うことが必要です。

レベル③は「ねぐら」
室外機の下などがねぐらにされている状態で、糞の被害が酷くなり鳴き声による騒音被害も出てきます。

レベル④は「巣」
巣を作られてしまった状態で、こうなると帰巣本能が強いハトを追い払い払うのは大変です。

レベル③④になったら個人での対策は難しく専門業者に依頼し対策してもらうしかありません。
ハトを平和の象徴やペットにしてきた人間がハトに困っているという皮肉な結果に直面した噂の現場でした。

文:BS-TBS「噂の!東京マガジン」取材チーム
放送:2023年2月5日(日)午後1:00~1:54

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