天狗の兄弟、基とオン。離れて育った二人の距離を縮めた夏白菜の鍋。【BS-TBS配信スタッフのドラマ「天狗の台所」レビュー第3話】
BS-TBSの配信スタッフによるリレー連載、ドラマ「天狗の台所」レビュー。
第3話「かぼすと夏白菜」の執筆者は、ドラマのメイキング撮影も担当した阿部義彦です。
それではどうぞ!
撮影初日。14歳の越山くんに最高の夏を!
こんにちは。
コンテンツ事業部の阿部義彦です。
私はドラマ「天狗の台所」でメイキング撮影を担当したことから、度々、撮影現場にお邪魔しました。
クランクインしたのは7月31日。
私もメイキング撮影のために現場に入りました。
撮影開始前、長島翔監督から「14歳の彼(飯綱オン役の越山敬達くん)にとって最高の夏にしましょう」という挨拶がありました。
実際14歳の越山くんにとって、地方での泊まり込みを含めた長期間の撮影は、きっと不安だったことでしょう。
物語でも、ニューヨーク育ちのオンは、両親から突然日本での隠遁生活を告げられます。
突然日本に行くことになったオンの不安。
これから撮影に挑む14歳、越山くんの不安。
そんな気持ちをくみ取っての、長島監督の一言だったのでしょう。
このドラマが越山くんにとって、都会では味わえない「最高の夏」になってくれていたら、うれしいですよね。
越山くんのオフショットはドラマ公式SNSにアップされてます。
越山くんの「虫嫌い」秘話など、撮影の裏話たっぷり!
記者発表のYouTubeも貼っておきます。
自分は田舎生活の不便を楽しむことができるだろうか。
第3話「かぼすと夏白菜」が放送されました。
私がこの「天狗の台所」を見ていて感じるのは、「自分も基のように田舎生活の不便をあえて楽しむことができるだろうか?」ということです。
「今年はかぼすが豊作なんだ」
基(駒木根葵汰)は、かぼすでマーマレードやシロップ、かぼす胡椒、そして、オンからのリクエストでかぼすのケーキまで作ってしまいます。
「本来はレモンで作るんだが……」という基。
確かに、スーパーへ行けば、レモンもかぼすもすだちも手に入ります。
でも、自分で育て収穫した野菜、近所からのお裾分けで頂いた食材をいかに美味しくいただくか。
あるもので代用する、田舎生活の不便を楽しんでいる基の姿が伝わってきます。
離れて暮らしていた兄弟をつなぐ味。
ある日、オンは基から野菜の苗の水やりを任せられます。
しかし、水やりをせず芽を枯らせてしまい、基に叱られてしまいます。
そんな兄・基への謝罪も込め、オンは夕食を作ります。
それは、父(原田泰造)が作ってくれていたという鍋。
「これもいるだろう」と、春雨を取り出す基。
そう、基も、オンが作ろうとしている鍋を父と一緒に作っていたのです。
兄・基「白菜といえばこの鍋だった。母さんも大好きだしな」
弟・オン「だよね……」
一緒に暮らしたことがない兄弟にも、二人をつなぐ家族の味があったのです。
ほっこりさせられるエピソード。
そして、距離が縮まった二人。
今後の展開がますます楽しみです。
書いた人:阿部義彦(BS-TBS コンテンツ編成局 事業センター コンテンツ事業部)
第3話「かぼすと夏白菜」はTVerで無料配信中です。
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次回 第4話「枝豆とトウモロコシ」予告はYouTubeからどうぞ。
木曜ドラマ23「天狗の台所」
BS-TBS 毎週(木)よる11:00~11:30
【TVer】無料配信は放送翌日の正午から
【U-NEXT】【Lemino】【Amazonプライムビデオ】【Hulu】でも配信中
出演:駒木根葵汰 塩野瑛久 越山敬達 / 白鳥晴郎 市村優汰 村山輝星 / 浅茅陽子 本田博太郎 角田晃広(東京03)〔声の出演〕 渡辺真起子 / 原田泰造
原作:田中相『天狗の台所』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
主題歌:「人人」折坂悠太(ORISAKAYUTA)
▽公式ホームページ
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