なぜ急増?自動車盗難 驚きの手口と根本的な対策は【噂の!東京マガジン「噂の現場」】
ここ20年近く減少していた自動車の盗難件数が、去年、年間で500件以上も増加しています。
なぜ再び増加に転じたのか。
新たにどんな手口が生まれたのか。
そして盗難を減らすには、根本的にどんな対策が必要なのでしょうか。
自動車盗難 被害者の話と専門家が語る傾向
番組は、実際に自動車の盗難にあった方を取材。
千葉市の男性が盗まれたのは、200万円で購入した中古の国産スポーツカー。
滋賀県の男性は、8年前、探し続けて購入したお気に入りの車種の中古車。
そして3人目の方は、タイプによっては5年待ちという人気車種、トヨタのランドクルーザーでした。
盗難された土地はそれぞれ異なるものの、3人とも盗まれたのは深夜から朝にかけて。
中古も含め、いずれも国産車でした。
専門家によると、国産車ばかりで中古車も盗難されている背景にあるのは、世界的な半導体不足。
新車の生産が減り、中古車の価格も高騰していることから、中古車の盗難が激化しているのではといいます。
より狡猾な手口 CANインベーダーとその対策とは
自動車の盗難で2017年ごろに多かった手口が、スマートキーが発する微弱電波を盗む「リレーアタック」という手口。
しかし電波を遮断するケースなどが開発され、被害は減少しています。
一方近年増えている手口が、特殊な機器で外部から車のシステムに侵入し、ドアロックの解除やエンジンをかけることまで可能になってしまう「CANインベーダー」。
専門家によると、これに対しては、ハンドルロックやタイヤロツクなど、むしろアナログな方法で、物理的に防犯し、面倒とあきらめさせることが重要、とのことでした。
盗難を減らすには...ヤード(自動車解体施設)の問題
どうしたら自動車盗難を減らすことができるのか。
警察庁は、2011年の犯罪白書で、「一部の『ヤード=自動車解体施設』で盗難車が取り扱われ、自動車盗難の温床になっている」と指摘していました。
実際、去年5月に高級車280台を解体しタイなどに輸出していた窃盗犯も、千葉などのヤードに盗難車を持ち込んでいたことが明らかになっています。
しかしヤードに関して現在も届け出や立ち入りができる条例があるのは、全国で5県と2市だけ。
そこで自動車の盗難・厳罰化を求める団体が、法律によるヤードの規制、ヤード規制法を求めて署名活動を行っています。
条例では限界…今こそヤードに関する法整備を
コロナが5類に引き下げられ、輸出入の動きもふたたび活発化し始めています。
盗難数がふたたび盗難が増加に転じた今、早い時点で法律による規制や厳罰化を行わないと、せっかく20年近く減り続けていた盗難車の数が、また増加し続けてしまうのではないでしょうか。
文:BS-TBS「噂の!東京マガジン」取材チーム
放送:2023年4月16日(日)午後1:00~1:54
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