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住民困惑!住宅街の公園になぜ宿泊施設付きキャンプ場が!?【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

茨城県つくば市の県営洞峰(どうほう)公園で、県が宿泊施設つきの豪華なキャンプ場「グランピング」を含む大規模なリニューアルを計画。
しかし住民は強硬に反対しています。
住民はなぜこのリニューアル計画に反対しているのか。
またグランピングとは具体的にどんなキャンプ施設なのか。
また県はなぜ今、大規模リニューアルを計画しているのでしょうか。

再ブームのアウトドア 市場規模800億円のグランピングとは

近年、コロナ禍でアウトドアが再びブームに。
特に人気なのが、宿泊施設もあるキャンプ“豪華なキャンプ”という意味のグランピング。
番組が取材した山梨県のグランピングには、ママ友グループ見学に訪れたほど。
グランピング市場の規模は、今や800億円ともいわれています。

つくば市民憩いの場 茨城県営洞峰公園

茨城県つくば市にある茨城県営の洞峰(どうほう)公園。
東京ドーム約4・3個分の土地に、樹齢100年の樹木が多数あり、希少な生き物が生息しています。
この公園について県は、大規模なリニューアルを計画。
公園内の野球場がある場所に、民間の事業者が運営するバーベキュー場、ビール工房、グランピング施設18棟などの建設を計画。
官民連携(パークPFI事業)による公園の整備・管理運営を推進しようとしています。

子どもが集う環境に酔っ払い⁉住民が公園内のグランピングに反対する理由

しかし住民は県の計画に反対。
アルコール販売もキャンプ場もそれ自体は悪くないが、住宅街の中の公園でなぜ行うのか。
子どもが酔っ払いの集団に恐怖を感じるのでは?
販売の時間を制限してもグランピング施設内では常に飲酒が可能ではないか。
また公園から30分圏内にいくつものBBQ場やキャンプ場があるのだから、洞峰公園には必要ないのでは、などの声が聞かれました。
また住民は県が市の歴史をふまえていないと問題視。
つくば市は、国家プロジェクトで建設された日本一のサイエンスシティであり、37年前の万博でも環境を重視。
公園内のプレートにも自然への思いが表されていることなどを挙げ、園内の樹木を多数伐採する計画を疑問視しています。

県が公園大規模リニューアルの理由

茨城県は洞峰公園に年間1億5000万円を費やしています。
そこで公園施設の運営に民間事業者を選定し、その収益により年6000万円縮減できる制度を導入。
この制度を導入することで、老朽化した施設の建て替えや大規模修繕の費用を賄う狙いもあるといいます。

つくば市長はキャンプ場建設に懸念 市と県に見解の相違も

しかしつくば市長はSNSや記者会見で、県のキャンプ場計画に懸念を表明。
実は、公園は「第一種中高層住居専用地域」。
市長が特例として許可しなければ、宿泊施設は作れないのです。
番組の取材に対し県は、市から建設不可とは言われていないとの回答。
しかし市に確認すると、「県には、去年宿泊施設の建築が原則できないことを伝えている」とのことでした。

グランピングの魅力と可能性 さらに話し合うことの必要性

番組ではグランピングが持つ魅力と可能性についても話し合われました。
いずれにしても今回の問題については、県と市、県と住民が、それぞれの意図と懸念、そしてよりよい策を話し合う場、例えば「街づくり協議会」などを設け、もっと直接話し合うべきではないでしょうか。

文:BS-TBS「噂の!東京マガジン」取材チーム
放送日:2022年9月18日(日)午後1:00~1:54

▽BS-TBS「噂の!東京マガジン」 毎週日曜ひる1:00~1:54 放送中です。

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