最年長記録なら何度でも作れる!絶望した女性が自転車で世界一になるまで…メンタルのプロが教えるココロの対処法【「田中ウルヴェ京のココロラボ」スタッフnote】
ご無沙汰しております。
以前、BS-TBS公式noteにアップした聖地巡礼の記事を読んだことがある人は既にご存じだと思いますが、ロードバイク(自転車)が趣味の編成部・石塚です。
今年の夏はプライベートで「ふじあざみライン」と「富士山スカイライン」から富士山の五合目まで自転車で上ってきました。
そんな私が担当している番組「田中ウルヴェ京のココロラボ」に、自転車界のレジェンドが出演。
先日、収録が行われました。
そのレジェンドとは、パラサイクリングの杉浦佳子選手。
東京パラリンピック2020の自転車競技で2つの金メダルを獲得した選手です。
「最年長記録はまた作れますよね」って名言、覚えていますか?
2021年8月31日、杉浦さんはロード・タイムトライアルで金メダルを獲得した直後のインタビューで「最年少記録は二度と作れないけど、最年長記録はまた作れますよね」という名言を残し、その3日後に行われたロードレースで、有言実行の金メダル。
50歳で挑んだ東京パラリンピックで二冠を達成し、日本勢史上最年長金メダリストとなりました。
当時、ニュースで何度も流れた杉浦さんの名言。
まるで2つ目の金メダル獲得宣言のようで、私もテレビでインタビューを観た時は興奮しましたが、杉浦さんご本人に聞くと、そういう意味ではなく、そもそも自分に向けて言った言葉ではないと言うのです。
???…では誰に!?
みんなに対して言ってるつもりなんです。
詳しくは番組を観ていただきたいのですが、私は杉浦さんの真意を聞いた時、思わず胸が熱くなりました。
元々、薬剤師として働いていた杉浦さん。
45歳の時に趣味で参加したアマチュアの自転車レースで落車。
生死の境をさまよい、一命を取り留めたものの、健常者から一転、右半身のまひ、そして記憶力などが低下する「高次脳機能障害」と診断されました。
杉浦さんは「誰かの役に立ちたい」との思いから薬剤師をしていたこともあり、障害を負ったことで、「これからは誰かの助けがなければ私は生きていけない…」と悲観し、自分の居場所を失ったように感じたそうです。
そんな杉浦さんが様々な出会い、自転車競技を通して、そのメンタルが変化し、遂にはパラリンピックで金メダルを獲得するまでに。
どんなメンタルの変化があったのか、そしてあの名言の本当の意味が知りたくなった方は、ぜひ番組を観てください。
逆境や挫折に立ち向かう人生のヒントに!
トップアスリートが逆境や挫折に立ち向かうメンタルは、私たちの人生のヒントになるかもしれない。
そんな思いから始まった「田中ウルヴェ京のココロラボ」。
この番組のMCを務めるのは、スポーツ心理学者の田中ウルヴェ京さん。
1988年ソウルオリンピックのシンクロナイズド(アーティスティック)スイミングで銅メダルを獲得し、その後はアメリカの大学院でスポーツ心理学を専攻。
現在はスポーツ心理学者として活躍しています。
そんなウルヴェさんが、ゲストにじっくり話を聞くことで見えてくるメンタル。
杉浦さんをはじめ、これまでカーリングのロコ・ソラーレや競泳の瀬戸大也選手、カヌーの羽根田卓也選手などトップアスリートがゲスト出演しましたが、彼らも私たちと同じ人間。
大事な大会を前に、不安や緊張などネガティブな感情に襲われても不思議ではありません。
そんな時、どんな考え方や気持ちの整理で、逆境を乗り越えているのか。
ゲストの話を、スポーツ心理学の観点からウルヴェさんが分かりやすく解説してくれるので、きっと視聴者の皆さんは目から鱗が落ちると思います。
不定期放送の「田中ウルヴェ京のココロラボ」。
9月は放送が2回あります。
9月17日(日)ひる12時30分からは、1992年バルセロナオリンピック200m平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子さんがゲスト。
競泳競技の最年少金メダル獲得者ですね。
そして、9月24日(日)ひる12時30分からは最年長金メダリストの杉浦佳子さん。
収録には入社2年目の吉村恵里子アナもサブMCとして参加。
杉浦さんとバーチャル自転車対決に挑戦していますので、その勝負の行方もお楽しみに。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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書いた人:石塚郁洋(BS-TBS「田中ウルヴェ京のココロラボ」プロデューサー)
■BS-TBS「田中ウルヴェ京のココロラボ」
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■石塚Pが担当する「御社でインターンよろしいでしょうか?」
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■杉浦佳子さんのX(旧Twitter)公式アカウントhttps://twitter.com/choline1226