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思い合っていてもすれ違うことはある/編成 鈴木駿 【天狗の台所 Season2 スタッフnote #6】

ドラマ「天狗の台所 Season2」編成担当の鈴木駿です。
第6話「りんごとラーメン」いかがでしたでしょうか。

脚本 岨手そでさん、長島監督の第6話。
ドラマの折り返しとなる本話では、基・オン・有意の生活に新たな人物たちが関わり始めてきましたね。

第5話では、夏だけこちらにやってきている少年 颯真そうまとオンが出会い、愛宕あたご家の当代で有意のお兄さんである慈雨じうが京都からやってきました。
人と人との関わりを感じ、前半とはまた違った雰囲気をお楽しみいただけたのではないでしょうか。

Season2から登場した新キャストで、有意の兄・慈雨を演じる古屋呂敏ろびんさん。
クランクインして数時間後、だいたいお昼前くらいには天狗チームに溶け込んでいて、彼の持つフレンドリーな雰囲気や人間としての魅力を強く感じたのを覚えています。

実際に京都のご出身ということもあり、ネイティブな京都弁を話し、慈雨の凛とした雰囲気にもぴったりで、ドラマ「天狗の台所」の世界を一緒に作り上げられたことを改めて嬉しく思います。

第6話は夏まつり回。
飯綱家の庭、野外での撮影だったのですが、実はこの時、ピンポイントで台風が近づいていて、本来の撮影日とは別日に撮影スケジュールを組み直して行われました。
楽しいシーンなのですが、実はそんな苦難を乗り越えていたんです。
自然との共生について撮影を通して、改めて考えた。そんな瞬間でもありました。

そして皆さん、夏まつりのセットはいかがでしたでしょうか。
たこ焼き、焼きそば、フランクフルト、りんご飴にクラフトコーラ、そしてヨーヨーすくいまで……ここには書ききれないほどの屋台が出店されています。
ぜひ配信などでも、細部までごゆっくりとお楽しみいただければと思います。

個人的には今回の夏まつりシーン撮影に思い入れがあります。
現場入りした時の、“そこに夏まつりがある”という高揚感や、「そういえば最近お祭りとか行っていなかったな」という懐かしみが混ざりあった、あのなんとも言えないあたたかな気持ちは、2024年夏の印象的な出来事として記憶に残り続けるだろうなと思います。

そしてこの第6話では、慈雨と有意の関係や有意のバックグラウンドが初めて語られます。

基の「思い合っていてもすれ違うことはある」というセリフや、京都で愛宕家の当代として任にあたる慈雨と、東京で自分の進みたい道、仕事についた有意との対比が描かれたこのシーン、たこ焼きを二人で食べているのを見ると「やっぱり彼らは兄弟なんだよな」と、なんだかじんわりきてしまいました。

この2人の関係性は一見複雑そうに見えるのですが、実はそんなこと無いというか、絆のようなものがちゃんと深いところにはあるんだろうなと、少し羨ましかったりもします。

次回は脚本 天野さん、畑中監督の第7話。
距離が縮まったオンと颯真の微笑ましい夏休みを、ぜひ楽しみにしていてください。
ニューヨークから父のエリスもやってきます。

引き続きドラマ「天狗の台所 Season2」をお楽しみください!

書いた人:鈴木駿(BS-TBS コンテンツ編成局 編成部)


火曜ドラマ9「天狗の台所 Season2」
BS-TBS 毎週(火)よる9:00~9:30
【TVer】放送終了後 よる9:30から配信
【Netflix】放送終了後 深夜0:00から配信

出演:駒木根葵汰 塩野瑛久 越山敬達 ほか
原作:田中相『天狗の台所』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
脚本:岨手由貴子 山田能龍 天野千尋 熊本浩武 ナラミハル
監督:長島翔 下田彦太 川井隼人 林田浩川 畑中みゆき
主題歌:「人人」折坂悠太(ORISAKAYUTA)
音楽 : VaVa(SUMMIT, Inc.)
プロデューサー:平賀渉(BS-TBS) 五箇公貴(maroyaka) 向井達矢 (ラインバック)

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