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自然と共に暮らす贅沢。美味しいものを食べたいという生命力が溢れている。【BS-TBS配信スタッフのドラマ「天狗の台所」レビュー第2話】

BS-TBSの担当スタッフによるドラマ「天狗の台所」レビュー。
第2話「米と山女魚」は韮澤享峻にらさわゆきたかが担当します。

おもわず「うっっめ~」と言ってしまうモノ、最近食べましたか?

ドラマ「天狗の台所」第2話では、有意ゆいが加わり、お手製の「唐揚げおむすび」を作ってくれます。
それを食べたオンは、おもわず「うっっめ~」とつぶやきます。
こんなに美味しそうなおむすびを見たのは初めてかもしれない……。

塩野瑛久さん演じる愛宕有意(あたごゆい)は
2話から本格的に登場

都会っ子(from ニューヨーク)のオンは、なんでWi-Fiがないのか、なぜ水を汲みにいかなければいけないのか、当然とも思える不満が漏れ出し、ご機嫌ななめ。
「ここにきて笑ってない」と強がるオンの笑顔はみられるのか……。

ぶーたれながらも、「俺は何したらいいわけ?」と可愛いオン。
「つい夢中に…」と料理にいそしむもといも、また可愛い。

有意と飯綱オン(越山敬達)
飯綱基(駒木根葵汰)

そんな折、初めて米を炊くかまどの世話を任されたオン。
「釜(火)の音が変わったら薪を出して……」
火の音が変わるという「初めて」を知ったオンの顔は、見ているこちらも新鮮な気持ちにさせてくれます。

美味しい水を汲むための苦労が
自分で火を焚いて炊いたお米が
寄り道して獲った山女魚が
静かでうるさい虫の音が
ていねいに美味しさを醸し出します。

「生命力に溢れた生き物と生活するのは張り合いがある」
照れ隠しをしながらオンのことをひっそりと称える基のこの言葉。
美味しいものを食べたいという生命力が、この作品には溢れています。

電波がないとついついイラついてしまうあなた。
糖質を気にしてお米を食べることに罪悪感を抱くあなた。
火の音が変わる瞬間を聞いたことがないあなた。

自然と共に生活するって素晴らしいでしょ。
丁寧にイチから作ったものは美味しそうでしょ。
そんな押し付けがましいことを言いたいんじゃない。

ただただ「うっっめ~」に共感できて、僕は幸せを感じました。

書いた人:韮澤享峻(BS-TBS コンテンツ編成局 事業センター コンテンツ事業部)

次回 第3話「かぼすと夏白菜」予告はYouTubeからどうぞ。

木曜ドラマ23「天狗の台所」
BS-TBS 毎週(木)よる11:00~11:30
【TVer】無料配信は放送翌日の正午から
【U-NEXT】【Lemino】【Amazonプライムビデオ】【Hulu】でも配信中

出演:駒木根葵汰 塩野瑛久 越山敬達 / 白鳥晴郎 市村優汰 村山輝星 / 浅茅陽子 本田博太郎 角田晃広(東京03)〔声の出演〕 渡辺真起子 / 原田泰造
原作:田中相『天狗の台所』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
主題歌:「人人」折坂悠太(ORISAKAYUTA)

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