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生まれて初めて「学会」に行って、CO2削減への「小さなコツコツ」始めてみました。【Style2030 賢者が映す未来】

こんにちは、マーケティングPR部の山元愛理です。
今年4月からBS-TBSで番組宣伝の仕事をしています。
今回、担当している番組「Style2030 賢者が映す未来」が「学会」のイベントに参加するということで、私も会場に行ってきました!


「学会」に自分が行くなんて、びっくりですが……

その「学会」とは、「映像情報メディア学会」です。
放送技術・メディアに携わる企業や個人、学術団体により構成されているそうでして、毎年1回開催される「年次大会」では、様々な講演やパネルディスカッションが行われます。
今年の年次大会である「映像情報メディア学会 2023年年次大会」は、8月30日(水)から9月1日(金)の3日間、東京理科大学 葛飾キャンパスで行われました。

講演のテーマは「放送番組制作におけるCO2削減への取り組み」

その2日目である8月31日(木)、「放送番組制作におけるCO2削減への取り組み」という企画セッションがあり、こちらで「Style2030」が昨年民放のテレビ番組としては初めて取得した「アルバート認証」について、TBSグループとして講演を行ったわけなのです。
登壇したのは、TBSホールディングス サステナビリティ創造センター長の井上波さんと、「Style2030」元プロデューサーの、TBSスパークル・石郷岡真実子さんです。

右がTBSホールディングスの井上波さん、
左がTBSスパークルの石郷岡真実子さんです。

と、ここまでお話ししましたが、noteを読んで下さっている多くの方は、「『アルバート認証』って何?」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。

実は私も、つい最近まで「アルバート認証って?」という立場でした。
番組のアルバート認証取得は2022年3月のことなんですが、私が宣伝担当になったのは今年の7月からなのです……。
そんな私でしたが、今回、井上さんと石郷岡さんの講演を聞きプレスリリースを書くという仕事を通して、CO2削減に関して「自分にできることはないかな」と考えるきっかけをもらいました。

「アルバート認証」を一言で説明するのは難しいのですが……

ちょっと硬い説明になってしまうのですが、「アルバート認証」について、BS-TBSが発行しているプレスリリースでは、こんな風に説明しています。

「アルバート認証」とは、イギリスのBBCが立ち上げた業界コンソーシアム「アルバート」が管理運営する認証制度で、番組制作の過程で出るCO2やゴミの量を数値化し、削減への貢献度から3段階の認証を与えている。
BS-TBS「Style2030」は、2022年3月20日放送回で日本の民放テレビ番組で初の「アルバート認証」の「2つ星」を取得した。

ちょっと難しかったでしょうか……? 
「もうこの記事読むのやめようかな…」と思った方、ちょっと待ってくださーい!
このあとの記事後半を読んでいただければ、きっと「アルバート認証」を身近に感じて頂けるようになると思いますので、ぜひこの先も読んでください!

講演はまず、TBSホールディングス井上波さんのお話から

講演では、まず、TBSホールディングスの井上波さんが、TBSグループのSDGs・サステナビリティ戦略について発表。
脱炭素社会に向けて積極的な目標を設定することや、世界初の水素中継車の導入、番組制作の過程で環境負荷を減らすためのペーパーレス化推進など、の取り組みを紹介しました。

その様々な取り組みのなかで、“できることからコツコツと”のトライアルとして始めたのが、「テレビ番組での『アルバート認証』取得」であり、そのトライアルの対象番組となったのがBS-TBS「Style2030 賢者が映す未来」だったと話しました。

アルバート認証を取得した2022年3月20日の放送
ゲストは映画作家・河瀨直美さんでした

それを受けて登壇したのが石郷岡 元プロデューサー。
石郷岡さんは、「民放初のアルバート認証取得を振り返る」と題して講演。
アルバート認証を取得するまでの事前準備や収録当日の詳細など、具体的なプロセスを紹介し、体験談を披露しました。

CO2を削減するためには何をしたらいいんだろう?

突然ですが、皆さんは「CO2を削減するためにはどうしたらいいのか?」と言われた時、何を思いつきますか?
私が最初に思い付いたのは、エアコンの温度を下げる、エコバッグを持参するなど、簡単なことばかり。
普段、CO2削減を考えながら生活しているかといわれたら、全く出来ていませんでした。
それが番組制作となると、規模が大きいですし、何からやればいいのか見当もつきません。
 
そこで番組制作の過程で出るCO2やゴミの量を数値化し、それに合わせた認証を与えてくれるのが、「アルバート認証」です。

実際に「Style2030」が行った取り組みの一部をご紹介しましょう。
 
▽収録時のお弁当
従来の使い捨てではなく、回収容器で国産食材をメインとした弁当を提供。

▽スタジオでの飲料
ペットボトルでの提供をやめ、ポットとマグカップを使用。「各自でタンブラー持参」など、普段から使い捨てを控えるよう呼びかけた。

▽台本
紙の代わりに一部iPadを使用。紙資料は量を最低限に減らし、基本的に両面印刷を実施。

▽移動
スタッフは出来るだけタクシーを使わず、電車移動。
タクシーはなるべくハイブリッド車を選択。

▽小道具
できるだけスタジオ備え付けの品やレンタル品を使用。

▽衣装・メイク
できるだけ環境に配慮したブランドを選び、できるだけ使い捨てを避ける。

▽技術(カメラ・照明・音声)
照明はできるだけ省エネルギーのLEDや充電式の再利用できるバッテリーを使用。
 
などなど。

これらのことは、個人単位だと取り組みやすいかもしれませんが、大勢のスタッフが関わるテレビ番組の収録で取り組むのは、なかなか難しいことだと私は思います。

実際に石郷岡さんも、パネルディスカッション内でフジテレビの木幡美子さん(社会貢献推進局局次長・報道局解説委員)から、「アルバート認証取得の取り組みで大変だったこと」について質問を受けた際に、「お弁当の回収容器の対応をしてくれるお店が1社だけだったこと」や「ハイブリッド車対応をしてくれるタクシー会社が少なかったこと」などをあげていました。

アルバート認証取得の際の取り組みについては、番組公式X(旧Twitter)の動画で、番組MCの皆川玲奈アナウンサーが紹介しています。

「アルバート認証」については、BS-TBSのこちらのページに詳細がありますので、興味をもってくださった方は、ぜひお読みください。
https://bs.tbs.co.jp/announce/Style2030Albert.html

そして、私のコツコツは……

今回の講演を聞き、番組制作だけでなく、日常生活でもできることがたくさんあると感じた私。
まずは私の「コツコツ」として、ペーパーレス化に挑戦しようと思い、「タブレット」を購入してみました!
業務上の資料は、なるべく印刷せず、タブレット上で確認するように心がけています。
毎日出勤時は「マイボトル」も持参しています。

皆さんも”できることからコツコツ”と、習慣づけしてみてはいかがでしょうか?

「Style2030」次回のゲストは翻訳家・戸田奈津子さん!

毎月1回放送の「Style2030 賢者が映す未来」、次回は10月15日(日)午前10時から放送。
ゲストは戸田奈津子さん!
ハリウッド映画など多くの映画の翻訳を手掛けてきた映画字幕翻訳界のレジェンドが登場です。

そして、「Style2030」の過去回は「TBS NEWS DIG」のYouTubeでご覧頂けるようになりました!
リンクをこの後につけておきますので、ぜひご覧ください。

書いた人:山元愛理(BS-TBS ブランドプロモーション室 マーケティングPR部)

私はなぜか武井壮さんと!

 ▽「Style2030 賢者が映す未来」Youtube配信
8月からスタートしました。
今後、これまでに登場した賢者たちもアップ予定!
 
最新話のゲストは、シブヤスタートアップス社長・渡部志保さん。
※後半は10月1日(日)公開予定です

 ▽「TBS NEWS DIG」で記事としてもお読み頂けます。

▽番組公式サイトはこちら

▽番組公式X(旧Twitter)もフォローしてください!
https://twitter.com/2030_style

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