経理部員が勝手にドラマ解説。失恋した私にマスターが出してくれた「スレッジハンマー」のカクテル言葉は…【ママはバーテンダー】
10月ドラマ「サワコ~それは、果てなき復讐」では、考察コラムの内容が深いとBS-TBS社内でも話題になった経理部・平林翔が、1月ドラマ「ママはバーテンダー」第1話のレビューをお届けします。
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せわしなく人生を飛び続ける私たちには、ときに羽を休めるための止まり木が必要。
こんにちは。BS-TBS経理部の平林です。
突然ですが、皆さんお元気ですか?ええっ!?元気じゃない!?
そうですよね。何かとストレスフルな現代社会、人間関係や仕事のこと、将来への不安など様々な悩みを抱えながら、自宅と職場を往復する毎日…
向かい風に打たれながらせわしなく人生を飛び続ける私たちには、ときに羽を休めるための止まり木が必要なのではないでしょうか。
バーやお酒に興味のない方も楽しめるドラマ
1月からスタートしたドラマ「ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~」は、悩める大人たちの止まり木としてバーを描いた作品です。
基本的な構成は、来店したゲストが悩みを打ち明け、バーテンダー・星野あかり(紫吹淳)が「カクテル言葉」で悩みに応える一話完結。
しかしあくまでもバーやカクテルは舞台装置の役割を担うもの。ゲストの悩みはきっと皆さんにも共感いただけると思いますし、シングルマザーとして子育てに奮闘するあかりも描かれていますので、普段バーやお酒に興味のない方にもぜひご覧いただきたいです。
ホテルマン東堂克生(内藤剛志)への一杯「ダイキリ」の「カクテル言葉」は…?
第1話のゲストはホテルマンの東堂克生(内藤剛志)。
30年前に別れた恋人が実は自分の娘を産んでいたことが判明し、その娘と会うのだという。知らなかったとは言え30年間ほったらかしにしていた娘と初めて会う東堂は、どんな顔をして会えばよいのか、何を話せばよいのかわからず不安げな様子。
そんな東堂にあかりが出した一杯は「ダイキリ」。その「カクテル言葉」は…
【ここから先はぜひドラマをご覧いただいてからお読みください!】
ダイキリは、ホワイトラムをベースにライムと砂糖を加えてシェイクしたカクテル。
ラムの甘みとライムの苦みが程よく混ざり合って飲みやすい一杯です。
カクテル言葉は「希望」。
ドラマでは、不安げな東堂に喝を入れるような形であかりがサーブします。このシーン、ついさっきまでしっかりしていた東堂が、心境を吐露するうちに女々しく変化していく様子が印象的でした。
あかりのように「しっかりしろ!」と画面の前で突っ込んだ方も少なくないと思いますが、私はこのシーンの東堂の気持ちがなんとなくわかります。
バーは人に話しづらいことを打ち明けるのに向いている場所
バーって人に話しづらいことを打ち明けるのにとても向いているんですよね。
お店の人もお客さんも、家庭や職場とは関係ない人たちなので適切な距離感、プライバシーが確保されています。
東堂の話は職場で気軽に話せる内容ではありません。
バーの人たちが「適度な他人」だからこそあそこまで無様な姿を見せることができたのではないでしょうか。
かくいう私も、失恋してヤケ酒していたところ、マスターに「スレッジハンマー」というカクテルを出されて喝を入れられたことがあります。
その名の通りガツンとくる一杯で、カクテル言葉は「心の扉をたたいて」。
人の心の機微に鈍感な私に、目の前の相手の心に向き合えと説いてくださったのでしょう。
登場人物たちの悩み相談が 見る人の心に寄り添うことで、このドラマ自体が「止まり木」となりますように。
バーでお酒を飲むのって日常から離れたプチ贅沢なんですが、同時に素直に自分の内面をさらけ出せる、そんな非日常と日常の交差点なんです。
次回以降どんな展開が待ち受けるかはわかりませんが、私はこのドラマの悩み相談が多くの方の心に寄り添うものであり、ドラマ自体が「止まり木」としての役割を果たすことを期待しております。
ひょっとしたら第1話のカクテル言葉「希望」には、ドラマを通じて視聴者の皆さんの背中を押したい、そんな思いも込められていたんじゃないかなと想像しています。
書いた人:BS-TBS 経理部 平林翔
▽ドラマ「ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~」
BS-TBSでの放送は
毎週木曜よる11:30~12:00
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