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監督 林田浩川のドラマ「天狗の台所」第7話バックストーリー。お寺での撮影は気持ちが良すぎて、あの魔物が……!

ドラマ「天狗の台所」をご覧の皆さま、はじめまして。
第5話「きのこと栗」と第7話「豚と鶏」を担当させていただきました、監督の林田浩川と申します。

第7話は脚本の段階から「コメディ回」で、他の回よりも少しコメディに振り切った回になっております。
そのなかでも、お寺のシーンが見どころのひとつなのではないでしょうか。

掃除や座禅のシーンを通して心が洗われるような体験をお届けしようと、チーム一丸となって撮影をしていました。
そんななか、ハプニングは起きてしまいました。
お寺特有の静けさと匂い、窓から吹き込む優しい風、響く鐘の音。
あれれ。
気づけば僕を筆頭に、スタッフが皆、気持ちよくなっているではありませんか。
ああ気持ちが良い。
気持ちが良すぎて、変なタイミングで一回休憩を挟んだのを覚えてます。笑
瞑想のシーンでは、睡魔と激しい戦いを繰り広げるオン役の越山敬達君。
育ち盛りの体に連日の早起き、無理もありません。
それほど良い雰囲気の中で撮影が行われているということです。
そんなお茶目な越山君を基役の駒木根葵汰さんと有意役の塩野瑛久さんが優しく応援しながら、ゆっくりとまったりと、あの座禅シーンは撮影されました。

そんなお寺シーンとは打って変わって、お寺を出てからはスピードがグンと上がります。
三人が猛スピードで階段を駆け下りるシーンがあるのですが、一人だけゴムの長靴を履いているのに全く後れを取らない基こと超人駒木根。
プロ意識に脱帽です。

そしてオン達はさら加速して、抜群のチームワークでチャーハンを仕上げていきます。
調理シーンの撮影中、具材や調味料の受け渡しのタイミングを基とオンが喋らずにコミュニケートする必要があったのですが、実はあそこ、駒木根さんと越山君が二人で決めた、中華鍋をおたまで「カン、カン!」と叩く音を合図にして、二人は通じ合っていたのです。
二人の動きに一切の迷いがないのはそのおかげなんです。
ナイスコンビネーション!

こうして「食」を通して仲直りをした食いしん坊兄弟。
7話の後半でもあったように、オンの日本での暮らしも半年が経ち、折り返し地点に来てしまいました。
残りの半年間、悔いのないように過ごしてほしいですよね。
引き続き、基とオンが作る美味しいごはんをゆったりと楽しんで頂きながら、二人の成長と決意を最後まで暖かく見守っていただけると幸いです。

こうして振り返ってみると、撮影中は本当に至福な時間が流れていたなあと改めて実感しました。
本作を通して、ご覧になっている皆様の元にも至福な時間が流れることを祈っております。
最後までどうぞ「天狗の台所」をお楽しみください!!!

書いた人:林田浩川(映画監督/脚本家)

木曜ドラマ23「天狗の台所」
BS-TBS 毎週(木)よる11:00~11:30
【TVer】無料配信は放送翌日の正午から
【U-NEXT】【Lemino】【Amazonプライムビデオ】【Hulu】でも配信中

出演:駒木根葵汰 塩野瑛久 越山敬達 / 白鳥晴郎 市村優汰 村山輝星 / 浅茅陽子 本田博太郎 角田晃広(東京03)〔声の出演〕 渡辺真起子 / 原田泰造
原作:田中相『天狗の台所』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
主題歌:「人人」折坂悠太(ORISAKAYUTA)

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