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噂の!東京マガジン

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BS-TBSで放送中「噂の!東京マガジン」です。番組でお届けした内容ををnoteの記事としてお届けしていきます。
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記事一覧

小田原市の重要文化財の利活用に住民から不満の声!【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

今、全国の自治体で国の登録有形文化財である歴史的な建物をどう保存していくかが課題となっています。 そんな中、神奈川県小田原市が約100年前に建てられた木造建築を民間事業者に貸し出し、今年3月から日本料理店として利活用したところ、住民から見直しを求める声が上がるようになったのです。 これまで税金から支出してきた年間およそ1300万円の維持管理費を実質0円にできるというのに、なぜ住民は不満を訴えているのか?取材しました。 市民憩いの場“清閑亭” 日本料理店として利活用されたの

空を覆う9千羽!鳥の大群に千葉県市川市住民は困惑。なぜ人の生活圏を「カワウ」が侵食しているのか?【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

今、千葉県市川市行徳地区の住民は、爆発的に増えた野鳥・カワウの糞害に困っています。 カワウが棲み処にしているのは住宅地に隣接している「行徳近郊緑地」で、住民は千葉県などに対策を求めていますが、野鳥であるカワウは捕獲や殺傷することが法律で禁止されているので県も対策に苦労しています。 なぜカワウが増えたのか? どうすれば糞の被害を減らすことができるのか? 最新の対策などを取材しました。 行徳近郊緑地とは? 行徳近郊緑地は、東京湾の埋め立てが進んだ高度経済成長期に渡り鳥などの野

もう買えない?! 手作り漬物が消滅の危機!食品衛生法の改正に疑問の声【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

道の駅で販売されている手作りの漬物類は土産品として人気ですが、今、消滅の危機にあることをご存じでしょうか? 実は、食品衛生法が改正されたことにより農家など個人で漬物を作ってきた人たちの多くが出荷を断念せざるを得なくなったといいます。 一体何が起きているのか? 「噂の!東京マガジン」が取材しました。 南房総市の「道の駅」に異変 千葉県南房総市にある道の駅「三芳村鄙の里」には、地域の農家が手作りした漬物が並んでいましたが、6月以降品薄になっています。 梅干しの出荷が減り、商品

食い止められないジャンボタニシの被害 苦しむ米農家…原因のひとつに誤ったSNS投稿も?【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

これまで何度か取り上げてきたジャンボタニシ被害の第4弾です。 今年、千葉県が行った調査ではジャンボタニシに稲を食べられてしまうという被害が例年の3倍以上になっていることが分かりました。 米農家が必死に対策を行っても増えていく被害。 なぜ食い止めることができないのか? その原因に迫り、苦しむ米農家を救うかもしれない最新の対策にも注目しました。 ジャンボタニシとは? ジャンボタニシこと学名「スクミリンゴガイ」は南米原産の外来種。 1981年に食用として輸入されたものが養殖場か

相模原市で100世帯が突然立ち退き対象に!? 住民置き去りの道路計画【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

JR横浜線、JR相模線、京王線と2社3路線が乗り入れている神奈川県相模原市の橋本駅周辺は、アクセスが良いということでベッドタウンとして栄えてきました。 さらにリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)ができる予定で、駅周辺では開発が進んでいます。 それに伴う新たな道路計画により、相模原市がおよそ100世帯に対し立ち退きを要求しましたが、住民は猛反発。 計画の白紙撤回を訴えています。 突然、降って湧いた道路計画 立ち退きの理由である道路計画。 それは住宅街の真ん中に幅22メートル

本当に必要?人工干潟に住民が猛反対!【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

東京湾に面している千葉県市川市の海岸線はほとんど埋め立て地です。 そこで市は去年8月、市民が海と触れ合える場所を造るということで人工干潟を造成する計画を発表しました。 しかし、住民から猛反対されているのです。 なぜ反対なのか? 取材を進めると、人工干潟造成のリスクと市がどうしても造成したいもう一つの理由が見えてきました。 人工干潟計画とは? 計画地はJR市川塩浜駅近くの工業地帯の海岸線。 そこに幅100メートル奥行50メートルの人工干潟を造成するといいます。 規模は大きく

京都の商店街が悲鳴!犬のおしっこで鉄柱が倒壊!?【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

ここ数年、全国で鉄製の道路標識や信号機が突然倒れるという事故が起きています。 なかには怪我人が出たケースもあり由々しき事態ですが、原因は単なる経年劣化ではないようなのです。 自治体などが調査したところ犬のおしっこが原因の一つになっていることが判明。 取材班が現場を取材すると「おしっこを水で流しただけではダメ!」という愛犬家の常識を覆すような新事実も分かってきました。 京都の商店街が悲鳴 学問の神様、菅原道真公を祀っている天満宮の総本社、京都の北野天満宮。 その参道にあるア

保護樹木なのになぜ?ご神木が伐採される理由【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

街を歩いていて「保護樹木」もしくは「保存樹木」というプレートや看板がある木を見たことがあると思います。 それらは市区町村から保護すべきものと指定されている樹木なのですが、実は、突然切られてしまうことも多いのです。 東京都杉並区西荻窪ではマンション建設に伴い一本の保護樹木が切られることになり、周辺住民から反対の声が上がっています。 その現場など保護樹木の現状を取材すると、制度自体が持つ様々な問題が見えてきました。 保護樹木制度の現状 保護樹木や保存樹木は市区町村が制定した条

耕作放棄地の再生に奮闘する若者たち【噂の!東京マガジン「噂のあの人」】

今、農家の高齢化などにより全国で耕作放棄地が増えています。 今回の「噂のあの人」は、神奈川県小田原市で耕作放棄地の再生に挑戦している若い女性とその仲間たちです。 デジタルツールを使いこなすZ世代である彼らが、新たな出会いと繋がりを活かして農業を変えようとしている姿を追いました。 果実農園に挑戦している槇さん 3年前、日本女子大を卒業した槇紗加さんは、大学生の時、生き生きと農作業をしている80歳の農家の男性と出会い、農業に興味を持つようになりました。 そしてネットなどで農業

ユーカリ植樹で町と住民が対立!【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

「噂の現場」では、これまで自治体が街路樹や公園の木を伐採する計画に反対している住民たちの声を何度も取り上げてきましたが、今回は兵庫県佐用町の植樹計画に住民が反対しているという、今までに無かった現場です。 今年1月に開かれた住民説明会では、計画を進めたい町と反対する住民が激しく対立しました。 今、佐用町で何が起きているのか? 取材しました。 ユーカリ植樹計画 佐用町は所有者が手入れせず荒れた山林に悩まされています。 2009年の大雨では、そんな山林の緩い地盤が原因で土砂崩れ

新たなハコモノ行政か!? 全国で進んでいるアリーナ建設計画とは?【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

今、全国の自治体がアリーナの新設・建替を検討していることをご存じでしょうか? なんとその数は都道府県の倍近い88件にもなっています。 今回の「噂の現場」は、その一つ、さいたま市の計画に強く反対している近隣住民を取材し、今なぜ、アリーナ建設が全国的なブームになっているのか?理由を探りました。 さいたま市のアリーナ建設 さいたま市は与野中央公園を広げ、「次世代スポーツ施設」と言われる大小2つのアリーナおよび結束空間を建設する予定です。 小さいアリーナは老朽化が進んでいる市立体

漁師が釣った高級魚クロマグロをなぜか放流!? 【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

日本人が大好きなマグロ。 なかでも天然のクロマグロは最高級品ですが、実は、ある漁師たちは釣ったクロマグロの半分以上を海に放流しているのです。 なぜ、そんなもったいないことをしているのか? その謎に迫りました。 現場は外房・勝浦沖 今回の現場は外房の千葉県勝浦市。 沖合をクロマグロが回遊する黒潮が流れているので全国有数の漁場になっています。 勝浦沖では組合に所属する数十隻の小型漁船が小規模なはえ縄漁を行っていますが、勝浦漁港から豊洲市場までは車でわずか2時間なので、天然の生

脱サラして鳥獣被害と向き合う移住者【噂の!東京マガジン「噂のあの人」】

今回の「噂のあの人」は、埼玉県飯能市に移住した家族5人のお父さんです。 憧れていた田舎暮らしを始めたサラリーマンが、あることをきっかけに農業被害をもたらす有害動物を駆除するハンターに転身し始めた命の利活用。 そこには、動物の命を無駄にしたくないという強い思いがありました。 駆除したシカが捨てられていた 遠藤さん一家は、都内まで車で1時間ちょっととアクセスが良く、移住支援の制度もある飯能市に7年前に移住しました。 当初はそれまでと同じ、都内の会社に車で通勤するサラリーマンで

中学校統合計画に保護者困惑!なぜわざわざ、端の学校に統合?【噂の!東京マガジン「噂の現場」】

平成の30年間で公立の小中学校が6000校以上減少するなど、近年、全国で行われている学校の統廃合。 岐阜県のある市では、9年前から中学校の統廃合について、行政と保護者の対立が続いています。 なぜ長期間、反対が続いているのでしょうか。 恵那市南部5地区の中学校 26年度に山岡中学に統合される計画 岐阜県の南東部に位置する恵那市。 その南部には、合わせると名古屋市よりも広大な5つの地区があります。 現在、この南部各地区に5つある中学校が、2年後の2026年度に、西の端にある山